2021年4月29日木曜日

2021年4月時点(5/1訂正) 新型コロナ再拡大の状況(資料提供:大使館 清水医務官)

【2021年5月1日訂正しました】
・清水医務官より「Grande Internationalは、海外渡航時のPCR検査機関としての
ネパール政府指定から外れましたので訂正をお願いします」とのご連絡を頂き、記載から外しました。

在ネパール日本国大使館の清水医務官より、2021年4月時点での最新情報を頂きましたので共有いたします。

【2021年4月末現在のカトマンズ市内主要な私立病院の対応状況】
※感染者数の急増により日々状況は変化していますので、この情報を元に常に最新情報を入手するように心がけて下さい。

         隔離病棟  ICU    軽症者病棟

グランデ     21      9

メディシティー  36      21     12

HAMS      40      9

CIWEC             2     3 

 

・グランデ、HAMSは医務官調査時ですでに満床です。

メディシティはほぼ満床、各病棟・施設ともほぼ余裕のない状態です。

・CIWECも調査時点でICU2床、軽症者2床しか空きがありません。

・あくまで調査時点の数字で日々変化していますので、各自で最新状況をご確認ください。またグランデに関してはコロナ専用病棟の開設準備中との情報がありますが、いつから開設・運営が始まるかは、現時点では不透明です

 

【ワクチンの接種状況について】

ワクチンに関しては、現時点では「ネパール国籍をもたない在留邦人」が、ネパールでワクチンを接種できる機会は整備されていません

日本では、海外長期在留邦人(日本に住民票を持たず、健保等に未加入の方々)でも、日本に一時帰国する際にワクチン接種ができるようにしようと検討しているとの情報がありますが、こちらもいつからどのような措置・手続きで開始するか、具体的な案は決定されていません

ネパールでも、インドがワクチンの輸出をストップしたため、インドからの輸入ワクチンを私費で受けられる施設も現時点ではないはずです。

(日本人会・高田注:ネパール国籍者の配偶者、子弟等については、婚姻証明その他の書類をもって実際に摂取できた例を聞いています。詳しくはパタン地区・Nidan病院、Alka病院へお問い合わせください。ワクチンは中国からの輸入品となるそうですので、各自ご判断下さい。清水医務官ご記載の通り、これ以外の短期・中期・長期の外国人滞在者についてのネパール側のワクチン接種方針は、現時点では不確定なままですが、中期・長期の滞在外国籍者についても、感染拡大防止の観点から接種対象者に含める方向で検討はしていると、上記病院関係者からの口頭による情報提供はありました。確定情報が得られ次第、関係方面にも確認してお知らせいたします


【PCR検査の状況】

PCR検査に関しても、希望者(感染者)が多くなってきたため、在留邦人のみなさんが帰国に際して必須となるPCR検査がすぐには受けられなくなる可能性が高くなっています。帰国を予定されている方はこの点に十分注意され、確実に72時間内の検査が受けられるよう、下記にも留意した手配が必要になると思われます。

2021年4月22日付けの当館領事メールでもお知らせしました通り、PCR検査証明書そのものの偽造の発生、および検査証明書の記載内容の間違い(不要な情報の記載)の発生が見られます。

↓4月22日付け、在ネパール日本国大使館領事メール(検査証明書の提出等について)
https://www.np.emb-japan.go.jp/files/100180052.pdf


・PCR陰性証明書に関しては、検体を採取する際の対象となる部位(どこから検体を採取する/したか)が、

Nasopharyngeal(鼻咽頭)」(OK)

または

「Saliva
(唾液)」(OK)

の記載以外のものは、日本入国が認められない場合があります(出発地へ送還されます)

・ネパールのほとんどの施設は のど からも検体を採取しており、病院発行の陰性証明書にそのように記載されてしまいます

(日本人会・注)「Nasal(鼻腔)、Oral(口腔)、Throat(咽頭)」等、上記以外の記載があると、日本入国時は証明書が無効と見なされます。
https://www.mhlw.go.jp/content/000770638.pdf

・PCR検査を受ける際は、Nasopharyngeal(鼻咽頭)のみの検体で、病院発行の陰性証明書にもそのように記載してもらうよう依頼し、渡された陰性証明書を必ず確認するようにしてください
https://www.mhlw.go.jp/content/000769031.pdf

また、厚生労働省が定めた陰性証明書にも記載をお願いしてくださいhttps://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100177968.pdf

・ネパール政府の指定したHAMS, Mediciti, Starの各PCR指定検査機関には、当方より上記のことをすでにお願いしてありますが、必ず各自で証明書の記載内容のご確認をお願いいたします。
冒頭記載の通りGrande International病院は5月1日付けで当記載から外しました)


【清水医務官からのメッセージ】

・カトマンズでも医療崩壊は始まりつつあり、コロナに感染しても入院施設を探すのがむつかしい状況になってきています。今後数週間で、インドと同様な状況に陥ることも予想されます。

・このような状況の中我々ができることは、いつもの繰り返しになりますが、コロナに感染しないこと(三密をさける、ソーシャルディスタンスをとる、マスク着用、手指消毒・手洗い)、今まで言われてきた感染防御を、愚直に行うことが大切だと思います。



(おことわり:一部日本人会として入手した情報も併記しておりますが、それぞれ区別してご理解頂けますようお願いします)

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