日本では自治体・大規模接種・職域接種等が急速に進んでおりますが、先日の日本人会ニュースにてアンケート調査をご紹介した通り、日本で住民票を抜いている海外在留邦人への日本政府によるワクチン接種については、今のところ時期も方法も未定となっています。
当地でのワクチン接種の可能性について、日本人会としても関係方面へ聞き取り調査をしてみましたが、残念ながら皆さまに自信をもって紹介できる正確な情報を得ることはできませんでした。
ただ、個別の接種状況について実体験の情報をいくつか聞き取りすることはできましたので、あくまで参考情報として以下にご紹介しておきます。責任逃れをするつもりはありませんが、ここに記載してある通りに行動して頂いても、同じ結果が出るとは限りませんので、ご留意ご了解の上、参考にしてください。
★
1)保健・人口省による「接種登録」について
・以下のサイトより、接種希望者については事前に接種希望の旨、登録申請する制度が設けられています。
https://vaccine.mohp.gov.np/
・ただし、日本人会調べではこの制度はまだ現場レベルに浸透しているとは言い難い状況のようです。
(事例1)この申し込みを根拠に病院を訪問して接種依頼したが、医師がフォームを知らなかった。
(事例2)医師がフォームを知らなかったので、いくつか病院を回ったところ、接種ができた。
(事例3)フォームではなく、ネパール人配偶者が居ることを証明して、接種できた。
2)ワクチンの状況について
・関係方面への聞き取りでは、「とにかく足りていない」ということしかわかりませんでした。対象者が何人、年齢層別で何人、準備できているワクチンの量、見通し等について、正確な数値データの入手はできていません。
・現在一般の予防接種に使われているワクチンは、聞き取りした病院・医師ほかの口頭情報では、ほぼ全員が「中国製ワクチン」との回答でした。
上記より、現時点でお伝えできることは、
・上記フォームの有無にかかわらず、なんらかのID(ネパール国籍者との婚姻証明等、パスポート他)を根拠にいくつか病院に当たれば、中国製のワクチンを「接種できる場合がある」。
・中国製ワクチンも不足状態のため、訪問・要求しても接種ができるかどうかは不透明。特に2回接種については先の見通しが立たない状況のようであり、同じワクチンを決められた期間内に2回打てるかどうかは、現時点ではかなり希望者自身の行動や努力に大きく左右される状況。
のみとなります。
確度の高い有効情報が入りましたら、また更新しておしらせします。中国製ワクチンの名称や効果等については、さまざまな情報が入り乱れており、ここへ紹介しきれませんので、接種の現場においてご自身で確認、調査いただけますようお願いします。ワクチンそのものの情報についても、正確な単一情報が入りましたら当掲示板にて更新・掲載します。
(2021年6月18日11:00時点情報 文責:高田)
0 件のコメント:
コメントを投稿